調子に乗ってみたり。。。

ちょっとねぇためちゃったんですね。
ブログ。。。
だから今日も申し訳ありませんが、
携帯小説をアップ。。。



   クラスメート 
今日、私は1年前のクラスメートを見つけた。心が高鳴り、涙がこみ上げた。
 
1年前の今日、私は受験が終わった。終わった実感がわかずにふらふら受験した高校から、帰ってきた。家に帰り、とりあえずリビングのいすに座る。いままでなら塾で見られなかったテレビを見て、受験が終わったという実感を初めて感じた。
 1年前の今日、私は受験の発表を見に行った。受かっていた。私が番号を見つける前に友達が先に見つけてしまった。
「やったね!」
と友達に言われ、自分で探すことの出来なかった受験番号を見つめ、
「うん!」
と答えた。
 1年前の今日、私は卒業遠足に行った。横浜に行った。天気は生憎の雨。中華街を歩くと、友達の傘せいで自分が濡れた。でも皆ではしゃぎまわった。卒業までのわずかな期間を大切にしたかった。
 
1年前の今日、私はカレンダーを見て泣いた。来週の今頃はもう卒業しているからだ。辛くて1人、家で静かに泣いた。

 1年前の今日、学校から荷物を持って帰ってきた。もう使うことのない体育館履き、リコーダー、絵の具…。家に帰ってから、リコーダーを吹いた。学校で最後に習った『卒業写真』。途中で泣いてしまい、最後まで吹けなかった。
 1年前の今日、卒業アルバムと、紅白饅頭と、担任の先生からの色紙が配られた。卒業アルバムの裏表紙にメッセージを書きあった。書き終わると、卒業アルバムを友達と囲い、写真を見ながら話した。
「変な顔してる!」
「このとき、京都で迷子になったよね」
話は尽きなかった。あまりに話し続けているので、先生が教室にきて、
「明日話しなさい!」
と言い、教室から追い出された。

 そして1年前の今日、私は卒業した。答辞を読み、壇上で大泣きした。意地でも泣かないつもりだったが、無理だった。在校生の歌を聞き、私達が最後に歌を歌い、卒業式が終わった。結局最後まで涙は止まらず、目がパンパンの状態で教室に帰った。隣の席の男子に笑われた。でも、彼の目も真っ赤だった。目が腫れていて恥かしかったので机に伏せていると、友達が来て、
「なんで答辞でなくのよぉ。私まで泣いちゃったじゃん!」
と私に笑いながら言ってきた。その顔を見て、私はまた泣いた。その友達も泣いた。2人で抱き合って泣いた。
 泣き止み、鏡を見に廊下に出ると、担任と会った。先生は私の顔を見ると、
「もぉー泣いちゃったねぇ。」
と笑いながら言ってきた。私が読む答辞を何度も直してくれた先生。いつも厳しかった先生も、今回は私達の晴れ舞台だからと、紋付袴で来てくれた。そんな先生の目も真っ赤だった。
 
後輩が作るアーチをくぐり、卒業した、1年前の今日。1年前のクラスメートとほとんど連絡を取っていない。そろそろ同窓会でもやろうかな、と思った。




★これも半分実話笑